*** 〔クロエの投げキッス大作戦〕の巻 ***





手がぶらんぶら〜んのクロエ。
投げキッス復活なるか?!


お腹を切開。
上の写真が上半身、右の写真が下半身。
普段なかなか見る機会のないものなので、大公開。

上半身の青い矢印の棒を、下半身の同じく青い矢印で示した輪のなかにはめ込むことでヘッドと足の動きが繋がり、足を前後に動かすたびに、首も左右に動くというからくり。


青い矢印で示した2つの紐。
これが投げキッスの秘密でした。

この紐がよれよれだったり、切れてしまったり、というのが
投げキッス故障のもと。

要はこの紐をまたぴんと張ってあげればよいのですね。


両腕も完全に分解。
KISSINGボディの子は肘の関節がスムーズに曲がるよう、
肘はネジで繋がれています。

このネジが錆びていて、ちょっと外すのが大変でした。

ブルーの矢印のところ、紐が見えますか?
あれがお腹の中に繋がっている紐です。
手の部分を結んだら、矢印の部分の穴から一旦紐を出し、また上腕部 に通します。

今回穴がとても小さかったので、錐で少し大きくしました。
それと・・・普段は気にならないのですけど、あまりに手がハゲハゲだったので、
思い切ってリペイントすることにしました。

コンポジションが大きく剥がれていたので、まずはウッドパテを埋めて、
サンドペーパーをかけて・・・指の修理とおんなじです。


before
after
え?違いがわからない?
それでは、下のクロエを触ってください・・・







参考文献
S.F.B.J.
-Captivating Character Children-
by Ann Marie and Jacques Porot and Francois Theimer
ISBN:0-87588-279-X
クロエはシモン&ハルビックの1039ですけれど、
投げキッス/ウォーキングタイプのお人形はSFBJのボディ。
詳細は下記にて。

「こんな解説してもらっても役に立たないよね」と最初に購入した時は
思ったものでしたが、どうしてどうして。
いやなかなか。


SFBJは創業当初、エミール・ジュモウによって創設された釜を
1つ持つきりで、需要に対してヘッドの供給が追いつかなかった
そうです。

それで当面のあいだ、ドイツでも品質には定評のある
シモン&ハルビック製ヘッドを使用することに。

ご存知のようにS&HはハンドウェルクやK☆Rにもヘッドを
供給し、それぞれの工房名も刻印されていますが、
SFBJ用に輸出したヘッドには「SFBJ」の刻印はありません。

SFBJとしても、本格的にS&H製ヘッドを長期的に使用
するのではなく、「自分達の釜をもう1つ建設するまで」、
というその場しのぎの思いがあったからでしょうね。勿論。

よってSFBJとして販売されたS&H製ヘッドのモールドには、
1039、1078、1079等、現在でもシモン&ハルビック製
として人気のものが多数。

「DEP JUMEAU」も然り。
こちらはS&Hのマークが無いので、確信はできないそうですが、
品質とそのお顔の形状から見てやはりヘッドはシモン&ハルビック製
というのがほぼ確実のようです。


よって、DEP JUMEAUや、上に挙げたS&Hのモールド番号
のヘッドは、ジャーマン・ボディ、フレンチ・ボディ、どちらもオリジナル・
ボディの場合があるのですね。

右は投げキッス復活以前のクロエ。ミカちゃんと。



おまけ・・・
あ、ミカちゃん、いらっしゃい。
え?このチョコと交換してくれって?
お金持ってないって?
しょうがないですね〜。じゃ、今回だけですよ。
次ぎはちゃんと買ってね!

叱られるミカちゃんでした(ちゃん・ちゃん)
摘み立てのいちご〜、いちごはいりませんか〜。
投げキッスのおまけ付きですよ〜。
お客さんこないなー。場所変えよ。
尚、このページは実際のリペアには参考になりませんので、予めご了承ください。
あくまでも「クロエのボディはこうだった」ということです。