*DOLL STRINGING*----*ゴムひき*

 

みなさまのおうちに「首がガクガクする」「手足がくにゃっとしてる」子はいませんか?

そんな子たちはみんなゴムの引きなおしが必要です。

くたっとしてた子が、ゴムひき1つでとっても生き生きしてくるから不思議です。

 

「でもむずかしい」、「お人形を解体するのがコワイ」とおもっていらっしゃる皆様。

一度コツを覚えると、ゴムひきほど易しいことはありません。

 

今回は写真付きで解説します。

かわいいあの子のために。是非チャレンジしてください。

図1
用意するもの
●お箸1本(またはその代用になる棒)
●細い針金
●ネックボタン(ヘッドとボディを繋げるボタン。
既にヘッド内部にあるものです)
●S字フック
●ペンチ
●はさみ
●ストリング用ゴム(長さ、太さはお人形の身長に
よりそれぞれです)
図4 ゴムと膝のクロースアップ
図2 バラバラの状態です
図3 まずは左足からゴムを通します。
(右足からでも全然かまいません。
これは個人の好みです)

図6 ゴムの先端に針金を
巻きつけます
図5 ゴムを足に通しました
図7→ 針金を使って
トルソ内にゴムを通して
首に出します

図8 針金を外し、ネック部分に箸を置き、
ゴムを結びます。
強く縛る前に、足を動かして見て、引きの
強さを確認します。
図10 両足が縛られ、箸がそれを支えています。
ゴムの引きがちょうどよい、と感じたら、結び目は
なるべくきつく縛ります
図9 右足の方も同じ要領でネック部分で箸に
結び付けます。
あ、アシスタントのみかんが写ってしまいました

図11 次は腕。腕とトルソの長さに合わせてゴムを用意。
大きめの子は手もゴムを2重にすることをお勧めします
図12 やはり左手から。左手のフックにゴムの先端
を縛り、念入りにフックの先をペンチで閉じます
図13 左手にゴムが通りました
図14 繋がった左手のゴムの先端をトルソに通し、
右腕は左手のときと逆に上腕部からゴムを通していきます

図16
これでゴム引きは完成。
いよいよヘッドを繋げます
図15 ゴムの引きを確認したら、最後に
右手のフックにゴムをしっかりと縛りつけます。
余ったゴムははさみで切って外側から見えない
ようにします
図17 まず、ゴムにS字フックを繋げ、そのフックに
ヘッド内部に入れたネックボタンをひっかけます。
そしてボディとヘッドをしっかりと掴んだまま、箸をそっと
引き抜きます。
図18→ 完成!!


手順


@用意するものは図1で示したとおりです。まずはお人形をバラバラちゃんにしてください。この際の注意は、作業は堅い床などでは絶対に行わないこと。


Aヘッドを取るときは細心の注意を払ってください。


B古いゴムをカットするときは、足の付け根と両腕の付け根から。


C図2がバラバラになった状態です。両足、両手とも必ず左右対称になっていますので、右と左のパーツを混同させないようご注意ください。


Dバラバラにすると分かるのですが、通常、膝下と両手にゴムを掛けるためのフックが予め付いています。


必要な長さのゴムを用意したら、足のフックにゴムを掛け、ボールジョイント、太ももとゴムを通します。


通りにくい場合には最初から針金を巻いて通してください。


E片足が完成したら、ゴムの先端に巻いた針金をネック部分から引っ張り出します。


Fゴムがネックから出てきたらお箸の出番。箸をネック部分に置き、ゴムを縛ります。


その際、どれほどの強さでゴムを引くか、が大変重要になります。


あまり強く引きすぎると、時が経つにつれトルソが圧迫されて付け根部分が劣化してしまいますのでご注意です。かといって、あまり手加減すると、ヘッドを入れたときにゆるゆる〜ということになりますので(経験済み)、この辺の手加減は、やはり経験で学んでいくしかないと思います。失敗したら再チャレンジする、これが大事ですよね。


G全く同じやり方でもう片方の足もネックから出し、お箸に縛り付けてください。


これで足は完了です。


H次は腕。基本的には足と同じです。


手にもフックが付いていいますので、そこにゴムをしっかりと結び付けます。それからそのフックをペンチを使ってキュッと締めてください。


Iしっかり結ばれていることを確認したら、下腕、ボールジョイント、上腕とゴムを通します。


J片手が完成したら、ゴムの先端をトルソに通します。このときも針金を付けて通すと簡単です。


Kトルソに通したら、今度は上腕、ボールジョイント、下腕、と最初と逆の順でゴムを通します。


Lそして最後に手のフックをゴムにしっかりと結びつけ、ペンチでフックを締めます。


M最後にいよいよヘッドを取り付けます。


Nネック部分から出ている両足のゴムにS字フックをそれぞれ引っ掛けます。


Oそしてビスクヘッド内にネックボタンを戻し、先端をS字フックに取り付けます。


PネックボタンがしっかりとS字フックにひっかかっていることを確認したら、いよいよ箸を抜きます。


抜くときの注意点は、言うまでもありませんが、ゴムの力でヘッドがボディに引っ張られますので、


ヘッド部分とボディ部分を両手でしっかりと押さえ、なるべく衝撃のないように気をつけてください。


ヘッドを繋げるとき、特にスリープアイの子は、ネックボタンをヘッドに入れたあと、詰め物をして、この作業中目が動かないようにした方がよいと思います。


 


どうでしょう。簡単な作業ですよね?

 

注意:

* 特殊なボディもありますが、フレンチ・ボディもだいたい作業の手順は同じです。

* 初めて挑戦される方は両腕のゴム引きのときも箸を使うことをお勧めします。最後の片手を取り付ける前に箸にゴムを縛り付け、腕のゴムの引き具合を確認してください。

* 赤ちゃんのボディのゴム引きは上の紹介例とは少々異なりますので、赤ちゃんのゴム引きの参考にはなりません(次ページ参照)。




参考文献

Note: no space for the text!
THE HANDBOOK OF DOLL
REPAIR & RESTORATION
by MARTY WESTFALL
CARE OF FAVORITE DOLLS
by MARY CARUSO
ISBN 0-87588-545-4
ISBN 0-517-88735-5
どちらも英文ですが、Care of...の方は写真も豊富で読みやすいと思います。
ウィッグの洗い方からキッド、コンポ・ボディの修理、目の付け方等が紹介されています。
わたしもこの本から数多く学びました。

Handbook of dollsの方は全ページモノクロで写真もあまり挿入されていませんので、英語の苦手な方にはお勧めできません。ただ し、こちらは更にプロフェッショナルで、
ウィッグの作り方、壊れたビスクのリペアの仕方等、少々専門的です。